「ギャフン」を待っている間に、見失っていたこと
[あの人と顔を合わせるのイヤだな〜、って思ったことないでしょうか?
いつも私の話を遮って、聞いてくれない。
嫌なことを押し付けてくる。
ダメ出しばかりしてくる。
だから……
会うと疲れる。
モヤモヤする。
イライラする。
でも、
「私にも悪いところがあるのかもしれない」
「次は、もっとちゃんとしなくては……」
そんなふうに、自分を振り返ってみる。
こんなこと、ないですか?
あるいは、「いや、私悪くないよね???」と、あらゆる角度から検証する。
そして、ようやく、やっぱり相手が悪い!という確信を得る。
すると、しまいには……
「あんにゃろー!」
「次こそギャフンと言わせたる!」
という方向に向かってしまうこともある。
そんな場面を夢見ては、現実との乖離に苦しんでみたり。
どうにかしようとして、さまざまな手法を駆使して、最高の一撃を繰り出してみたりする。
……しかし。
一向に、その「ギャフン」はやってこない。
なぜだ!!!
という経験、ないですか?
相手にギャフンと言わせられたら、
さぞかしスッキリしそうなんだけれども、
何度攻撃しても、一向に一撃を喰らわすことができない。
するとまた、「次こそは!」と、新たな手法を探しに行く。
名付けて、
ギャフン待ちのギャフンハンター!
……いや、ちょっと待ってくれ。
そもそも、相手に「ギャフン」と言わせたいほど、モヤモヤする関係そのものが嫌なんじゃないだろうか?
本当に何とかしたいのは、「相手を負かすこと」ではなく、
この関係性から抜け出すことなんじゃないだろうか?
さて。ここで、少しからくりを見てみようと思う。
私は、「自分を扱うように、世界から扱われる」という視点で人間関係を見ております。
もし、目の前に、
私の話を聞いてくれない人
嫌なことを押し付けてくる人
ダメ出しばかりしてくる人
が現れているのだとしたら。
もしかしたら私は、
自分自身の話を聞いていないのかもしれない。
本当は嫌だと思っていることを、
「仕方ない」
「ちゃんとしなきゃ」
と、自分に押し付けている。
そして、
「まだまだや」
「あかん、もっとちゃんとせな」
と、自分にダメ出しをしている。
つまり、
相手を何とかしようとしていたけれど、実はまず先に、自分が自分にしていることを見直す必要があるのかもしれない。
そして、ここからが面白いところです。
なんと、
相手に何かを仕掛けなくても、
相手を変えようとしなくても、
目の前の現実が変わることが、数々あるんです。
必要なのは、「相手にギャフンと言わせるために戦う」ことではありません。
自分のために行動すると決めること。
自分を守るために。
自分を尊重してもらうために。
今の自分の思いを、きちんと表現する。
そして、
「そのことを、私は絶対にやる」と、自分自身に対して覚悟する。
すると、相手にまだ何も伝えていないのに、目の前の現実が変わり始めることがあります。
なぜなら、自分のために全力で行動しようと決めた瞬間、自分と自分の関係性が変わるから。
これまでは、
「どうせ言っても無駄」
「また怒られるかもしれない」
「嫌われたくない」
と、自分の思いをなかったことにして、自分を守らずにいた。
でも、
「もう私は、私の思いを無視しない」
「必要なときには、ちゃんと伝える」
「自分を守るために行動する」
と決める。
すると、
自分自身が、自分を扱う態度が変わります。
例えば、
ずっと無視し続けてきた旦那さんに、「もう、きちんと自分の気持ちを伝える」と決意した途端、
まだ何も伝えていないのに、旦那さんの方から話しかけてくれるようになった。
また、
母親に会うたびに自分に罵声を浴びせられ、いつも喧嘩になっていた人がいました。
でも、「罵声だと私は悲しい」という自分の思いを、きちんと伝えようと覚悟した。
すると、これまで一度もなかったのに、その日は母親が別人のように静かだった。
これって、すごいことに思いますよね。
でも、からくりが分かれば、案外、当たり前のことなのかもしれません。
なぜなら、相手を変えようとしている間、私たちの意識は、ずっと相手に向いています。
「相手がどう思うか」
「相手が変わるか」
「相手が分かってくれるか」
でも、自分のために行動すると決めた瞬間、意識の中心が、相手から自分に戻ってくる。
そして、「もう自分を見捨てない」という態度で、自分が自分の味方になる。
その瞬間、相手との関係性の中で、今までの自分とは違う自分が生まれる。
すると、
表情も、
態度も、
立ち居振る舞いも、
相手との間に生まれる空気も変わっていく。
だから、今までと同じような相手が、今までと同じように接してこなくなることがあるんです。
相手をギャフンと言わせる必要なんて、本当はなかったのかもしれません。
大切なのは、相手と戦うことではなく、自分を見失わないこと。
自分の話を聞く。
嫌なことを嫌だと認める。
自分の気持ちを大切にする。
そして、必要なときには、自分を守るために行動する。
その覚悟を持ったとき、一番大切な味方が、自分の中に存在するんです。
自分自身が、自分の味方になったとき、
目の前の世界は、静かに、そして確実に味方へと変わり始めているのかもしれません。
ーー当サロンの今後の予定ーー
またお便りしますね。
田中りん
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